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誰も書かなかった葬儀のお話 『死亡届』のはなし・・編 [葬儀]

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人が亡くなると、医師がどうして亡くなったのかを診察し
「死亡診断書」
を発行します。
事件や事故が絡んだ場合は警察が介入して、警察と協力するという形で医師は
「死亡検案書」
を発行します。
「死亡診断書」も「死亡検案書」も書かれることは同じですが、発行までの過程がまるっきり違います。「死亡検案書」を受けとるまではなかなかひと苦労します。

死亡届けを受理してくれる自治体は
「死亡人の本籍地」
「亡くなった場所」
「申請人の住所地」
の3つです。なので、死亡人の住所が本籍地と違うと、その住所地では受理して貰えません。また申請人の住所地が遠方だったりすると、そこまで取りには行けないので、亡くなった場所の自治体で手続きします。
このあたりを理解していないと、せっかく役所まで行ったのに手続きが出来ないのです。

いま、とても安い葬儀パックがあるようですが、この辺りの手続きをお客様にやらせているようです。
役所の手続きは往復の時間も考えると半日近くかかる作業ですがら、手間のかかることを葬儀屋がやらずにお客にやらせてその分費用を 浮かせているのです。

値段も大事だと思いますが、私は葬儀ではもっと大事なことがあると思います。それは故人に寄り添う心です。
葬儀屋はどんなに美辞麗句を並べたところで、故人のことを知りません。故人に寄り添えるのは、故人を知っている方のみなのです。

せっかくの限りある葬儀までの数日間なのに、それを役所の申請などに使ってはもったいない。それは葬儀屋でも出来ると作業なのです。
家族には家族にしかできないことがあります。それをしっかりやっていただいて、悔いのない葬儀をしていただきたいというのが私の思いです。

また、葬儀が終わってすぐ故人の「除籍届け」を取りにいくと、まだ処理が終わっていないことがあります。
役所内でその方が亡くなったことが周知されるまで一週間くらいかかるようなので、亡くなった方の書類を貰いにいくのは、一週間ほど時間をあけてから行ったほうが無駄足になりません。

これだけネットだのマイナンバーだのやっているのに、その作業は驚くほどアナログです。そしていまだにハンコが重要なアイテム。私が生きてる間は変わることはないでしょうね笑。

役所の戸籍課窓口でたまに揉めている人がいますが、きっと出す自治体を間違えているのに出せと言っているか、書類に不備があって受理してもらえないかのどちらかでしょう。
餅は餅屋なのです。専門家に任せたほうが遥かに早く、つまらない揉め事に遭遇しないで済みます。


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